登場キャラクター
サンディ
大神官
魔物
幽霊
登場キャラクター
サンディ
大神官
魔物
幽霊
いつもなら大神官さまがお昼を食べに来るころなんです。
ああ大神官さまはいったいどこへ行かれてしまったのか。心配だわ……。
いったい大神官になにがあったというのだろうな。
理由もなく神殿を放りだして いなくなるようなお人ではないと聞いているぞ。
おい!いったいどうなってるんだ。オレたちはわざわざ遠くから転職に来てるんだぞっ。
んだんだ。なけなしの金をはたいて旅してきたのに転職できないってのはひどいでねえだか!
わしゃあメイドさんになるためにがんばってここまで来たんじゃ!
メイドさんになるまで ここを うごかんぞいっ。
(神官)
申しわけありませんみなさん。ただいま大神官さまが不在でして。もうしばらくお待ちを……。
そう言ってもう何日たってる?いつまでたっても大神官は帰ってこないじゃないか!
(神官)
ほんとうに申しわけありません。どうかもうしばらくお待ちを……。
大神官はこのところなにか思いなやんでいたように思えます。
私にはその なやみが どんなものか わかりかねますが……。
大神官さまが行きそうなところはあらかた探したのですがどこにもいらっしゃいません……。
(神官)
ようこそダーマ神殿へ。転職をしにまいられたのですか?
>はい
申しわけありません。大神官さまが不在のため今は転職ができないのです。
大神官さまはかならず おもどりになると思いますので どうかお待ちを……。
(再度話しかけて)……おや?まだ何かご用が?
>いいえ
……ほっ。ちがいましたか。転職以外のことでしたら私がお聞きいたしますがなんでしょう?
(神官)
……ほほう。光る果実をお探しと。
むむ。そういえば大神官さまがそのような果実を転職に来た者から受け取っていたような……。
その者はまだこの神殿にとどまっていたと思いますので話を聞いてみるとよろしいでしょう。
はあ?果実を知らないかって?ワインならいろいろ そろえてあるが果実そのものは あつかってないぜ。
そこのメイドに聞いてみな。スイーツのことは女のほうがくわしいだろうからな。
はい?光る果実……ですか?それなら見たことありますよ。
この間お昼を食べにきた大神官さまが持ってきました。果物が大好物らしいんです。
デザートに食べるから皮をむいてくれってたのまれたので食後にお出ししました。
その光る果実は武闘家に転職した人がくれたと大神官さまは言ってましたね。
なんだい?オレに何か用かい?
>はい
光る果実を知らないかだって?ああ それなら たしかにオレが大神官に差し入れしたよ。
ここに来るとちゅうで拾ったのさ。大神官は果物に目がないって聞いてたからな。
その後のことは知らないが果実を持って酒場のメイドと話してるのは見たよ。
>いいえ
そうかい ならいいんだ。
そろそろ ここをはなれて 武闘家の修行を積みに行こうかと思ってたところだったんだ。
ここにもテンチョーいないんですケド!まったくどこに行っちゃったんだか。
でもさナインが探してる女神の果実はどーもこの神殿にあったっぽくない?
なんか大神官って人が食べちゃったくさいんですケド。
とにかくさっきの大臣っぽい神官に果実のことを話して大神官を追っかけたほうがいいんじゃないの?
(神官)
おやあなたは先ほどの……。
なんですと?大神官さまが出ていったのは光る果実を食べたせいなのですか?
……なるほど。その果実には秘められたチカラがあると……。
むむっそうかダーマの塔か!
そこはかつて転職の儀式が行われていたと言われる塔ですが今は魔物の巣になっているのです。
そんなキケンなところへ大神官さまがひとりで行くなど考えもしませんでしたが……。
光る果実によってチカラを得たというのであればダーマの塔へ向かったとしか考えられません。
旅の方!ダーマの塔へおもむきどうか大神官さまを つれもどしてはいただけませんか?
われわれではあの塔にひそむ魔物にはたち打ちできないのです。お願いします!
>はい
おお やっていただけますか!じつはダーマの塔に入るにはある方法が必要なのです。
とびらの前に立ちおじぎを1回。きちんとしたおじぎでないといけませんのでお教えしておきます。
>いいえ
そのようなことを言わず どうか あなたのおチカラをお貸しください!
人々の手に転職をとりもどすため なにとぞ大神官さまを塔からつれもどしてくださいませんか!?
ダーマの塔はこの神殿の東にあります。大神官さまのことをたのみましたぞ。
そういえば大神官が私たちにこう言ったことがあります。
転職によって人々によりよい道を示すことができたなら わしは それが なによりもうれしい……と。
思えば大神官はつねに人々をよりよい道へ導こうとしておりました。
大神官がな……ここでときどきグチるんだよ。
わしは多くの人々を転職させたがそれで本当に人々をよりよい道へ導くことができたのだろうか?
……ってね。さすがのオレも答えることができなかったのさ。
果物好きの大神官さまはめずらしい果物をここでよく食べてるんですけど……
あの光る果実はこれまでに見たことありませんでしたね。
あの光る果実を拾ったときあまりにもうまそうで思わずオレもかぶりつきそうになったぜ。
いったいあの果実はなんなんだろう。もしかして大神官がいなくなったのはオレのせいなのか?
>はい
おいおいやめてくれよ。逃げだすほどマズかったとしてもオレのせいじゃないぜ!
大神官がもどってこないのは きっと別の原因があるんだよ!
>いいえ
だよな?果実食っただけで大神官がどこかに行っちまうなんておかしいもんなあ。
すべての職業を知りすべての職業をつかさどる大いなるチカラよ!
今こそ我に……むっ?
何者じゃ……。ここへ入りこむなど ただの迷い人ではないと見える。
じゃがわしのジャマをすることは許さぬぞ……。
わしはチカラを手に入れたのじゃ。このチカラがあればわしは人々をよりよき道へ導くことができる……。
わしはダーマの大神官として人々のためここで祈りさらなる力を手に入れるのじゃ!!
今こそ我にチカラを!我に人々をみちびく力を与えたまえーい!!
おおおチカラが……。チカラが満ちてくるぞ……。
な なにごとじゃ。身体が……。
この身体はなんじゃ……。これはまるでバケモノ……ぐうっ。
黒いチカラがあふれて……。ちがう……わしはこんなチカラを求めていたのではない!
クッ……ククク。そうか。このチカラで人間どもを支配すればよいということか。
我はこれより魔神ジャダーマと名乗り人間どもを絶対の恐怖で支配するとここにちかおう!
ちょうどよい。キサマ相手にこのチカラを試してくれよう。
さあ……。恐怖におびえる姿を我に見せるがよい!!
オオオオ……我のチカラが!チカラが消えていく……。
うう……。
わしはここで何を……?そなたは何者だ。なぜここにいる?
……光る果実を求めて?
そうじゃ!わしは光る果実を食べた。そのあとは よく おぼえておらん……。
おぼえているのは自分が自分でなくなっていく恐怖だけじゃ……。
なんと……。わしは魔物の姿となり世界を支配しようとしていたじゃと?
そなたがわしを救ってくれたのか。そうか……。
ああダーマ神殿に帰らなくては。転職を待つ人々がわしを呼んでいるのが聞こえるのじゃ……。
ちょっこれって女神の果実じゃん!大神官のおっさんに食べられちゃったはずなんですケド?
ま いいか。ナインの探してるモノが手に入ったんだから ここは よろこぶところよね。
それにしても人間が果実を食べるとロクなことにならないんですケド。あーやだやだ。
ま それはそれとしてアタシたちももいちどダーマ神殿に行ってみない?転職っていうのにもキョーミあるし。
おおそなたはナインどの!ダーマの塔では世話になった。
……いったいあの果実はなんだったのじゃろうな。
わしはたしかに人々をよりよい道へと導くためのチカラを求めていた。
あの果実はそのチカラを与えたくれたのかもしれないが わしは そのチカラに おぼれてしまった……。
あの果実は人が食べてはいけないものだったのじゃろう。
そなたが止めてくれなければ わしは世界をほろぼしていたかも しれんのじゃからな。
そなたには礼のしようもない。せめて我が転職のチカラをそなたの旅に役立ててほしい。
わしはダーマ大神官。転職によって人々をよりよき道へと導くことこそわしの役目なのだ。
魔物となったあの時。わしは世界のひとびとの心に不安が満ちているのを感じた。
この世界になにが起こっているのかわからぬが……。
このダーマ神殿にて新たな道をえらびし者たちがいれば案ずることはないと わしは信じる。
さあそなたも決めるがよい。おのれの進むべき道を。では おつとめに まいろうか。
(以下いつものダーマ神殿と同じ)
オレは南にあるツォの浜って漁村からやってきたんだ。
光る何かが海に落ちたのを見たんだ。こりゃ転職しろって神のお告げだとオレは思ったのさ。